教習の1段階と2段階

私が教習所に通っていた時代は4段階制でしたが、今は2段階制になっています。


1段階は教習所内で基本的な操作や走行を学び、2段階では路上での実践的な運転を学びます。

この教習時間の中での時間の使い方にもコツがあるんです。

まずは1段階。

1段階の初めのうちは、教習生の方も緊張しまくりです。だから、教習の雰囲気も大切にしながら進めていきます。

特に1段階の最初のうちは車ってなに?って状態なので、見本を見せたり、手取り足取り、言葉で誘導したりしながら進めていきます。

しかし、このまま最後まで、言葉で誘導したり手取り足取りしながら教習を進めていってしまうと、教習生が指示待ちになって自分で操作できなくなってしまうんですね~。

ですから、1段階の中盤からは教え込む時間を少なくして自分で自主的に操作する時間を増やしていきます。
ちゃんと自分で操作できている実感も持ってもらい、“運転って楽しいな~”と感じてもらうことも大切ですから、そこは心を鬼にして!!ちょっと放置して見守ったりします。

そして1段階の後半に行くにつれて、教習生の自主性を重んじて進めていきます。

これから修了検定を受けなくてはいけませんし、検定では検定員がアドバイスできません。また、2段階は路上ですからね。

こんな感じで、教習の進行度によって対応も変えていくんです。

2段階も同じですが、一つ違うところがあるんです。

1段階は教習生のペースを重視して進めていきますが、2段階は教習生を周りの流れにある程度合わせてあげる必要があるのです。

最初は道路の流れについていけませんが、少しずつ周りの速度に合わせていけるようにスピードにも慣れていくようにしなくてはなりません。
焦らないようにその教習生の習熟度に合わせてちょっと上の目標を目指しながら進めていきます。

たとえば、速度の作り方や落とすタイミングなどの所内との違いとか、シフトダウンを出来るようにしてみたりと、ちょっとずつ成長していくようにするんです。
しかし状況によっては少し後戻りしてクールダウンすることもあったり。

ちゃんと交通社会の一員になれるようにいろいろ考えながら進めるんです。

教習生にも個性があるのでなかなか大変ですが、運転を教えるって面白いですよ。
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