事故 連鎖
誰もが事故を起こそうと思って運転しているわけではありませんが、人間が運転しているものですから、時にはどうしても起きてしまいます。
最近の車にはセンサーによって、衝突する手前で自動的にブレーキをかけて被害を最小限にするようなものもありますが、これとて絶対ではありません。
以前、ご年配の教習生を担当したときの話が印象に残っているので紹介します。
その方は実技教習がなかなかうまくいかず、かなり苦労していました。
何回かのやり直しを経て、ようやくS、クランクへの対応ができるようになりました。
上手に対応できるようになって良かったですね~○○さん!と、声をかけると、
“どうせ今の車はぶつかる前に自動で止まるんだから、こんなに沢山練習する必要ないんじゃないの?”とのこと。
自動的にブレーキをかける車はまだ一般的ではないですし、絶対止まるわけではないんですよ!と、説明をしましたが・・・。
その後、教習で担当することがありませんでしたのでわかりませんが、今も同じ考えで運転しているのでしょうか・・・。時折思い出します。
車の運転はその人の考え方や行動一つで大きな事故につながります。
ちょっとだけなら大丈夫。とか、捕まんなきゃいいんだよ。なんて安易な考えが負の連鎖を生むものです。
先日起きた平井大橋の事故。
橋の上でフェラーリが四駆に追突。そのはずみで橋の下に転落。
幸いにも頑丈な車だったこともあり、運転者と助手席の人達は命を落とさず重症ですんだものの、その下は荒川サイクリングロード。
多くの人がサイクリングやジョギングをしている場所。休みのたびに私も走っています。
私も職業柄、危険予測をしながら走りますが、流石にその場に出くわしたら、まさか空から車が降ってくるとは思わないので対応できずに巻き込まれていたかもしれません。
これからは教習でも“右見て左見て、空も見て!車が降ってくるかもしれないでしょ!?”
なんて言わなくてはいけないような、そんな時代が来てしまったんでしょうか?
運が悪ければ多くの人が巻き込まれていた可能性も、又は水面に落ちていたら被害者の方はお亡くなりになっていたかもしれませんね。
ちょっとした過ちが取り返しのつかないことになってしまうのが車の運転の怖いところ。ハンドルを握っている人は今一度再認識する必要がありますね。
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