何が難しいかって

前回のブログで話が脱線してしまいました。


指導員って難しい。って何が難しいかって、指導員としてのスタンスです。

教習所って国から委託された検定業務や教習等、交通行政の重要な一翼を担っていることを自覚し、厳正公平な業務を遂行しなくてはならないのです。

ですから、サービス精神を最重要視して顧客満足度を高めるためにサービス業に徹してしまうと、評判や営利目的に走りすぎて形だけの教習や検定になってしまい、初心運転者の事故率が益々増えてしまうかもしれません。

しかし、現在は少子化の時代。教習所も生き残りをかけなくてはなりません。

しかも、世の中は昔に比べれば過剰サービス気味の時代。やはり教習所も時代の流れに合わせて顧客満足度を意識していかなければなりません。

教習生も約30万円近いお金を払って教習所を選んでいるのですから、それなりの対応を求めるのは当然のこと。

その教習生も色々。

今の時代、車に興味を持って教習所に通う人は稀。

ほとんどが就職や身分証明に必要といった動機で来る。そこで安全運転の精神や操作の安定を強調しすぎて厳しく指導しても温度差がありすぎて、あまり響かないのが現状。

時には、この温度差が指導員と教習生の間に埋められない溝を作ってしまうこともある。

この時代に指導員としてどのようなスタンスで取り組むか・・・。

厳しい指導に徹底し、時代にそぐわぬと言われようが運転を突き詰めた教習をするか?

ディズニーランドのアトラクションのお兄さんのように、楽しさを伝え、道案内に徹するのがよいか?

教習生からの評価評判を気にするあまり、男芸者のように振舞うほうがよいか?

車の免許を取って運転している人からすると、ちょっと驚くかもしれないし、異論反論もあると思うがしかし、ここにあげたものはどれも極端な例ではあるが、教習生が選ぶとなると、どれがダメでどれが良いと一概には言えない。

これから指導員としてやっていくには、バランス感覚と柔軟性が必要な時代であるとつくづく感じる今日この頃です。

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