金町自動車教習所で学ぶ 第ニ段階 学科教習(11~14)
●第ニ段階の学科教習について
運転免許証(免許)を取得するのに、受けなければならない教習の第二段階に進む為には仮運転免許証「通称:仮免許」の取得が必須である事は、先の記事でもふれました。
実際に道路を走るようになった方々が受ける学科の内容とは、どんな事なのでしょうか?
それでは、第二段階の学科11~14の教習内容を紹介していきます。
●第ニ段階 学科教習11
【死角と運転】
道路を走行中の二輪車から、四輪車は、どのように見えているのでしょうか?
逆もまたしかりです。
双方の運転状況での死角を知っておくことで「うぉ!ここにいたのか!」というような、運転中の「ヒヤリハット」(冷やり、ハッと)を減らす事が出来ます。
逆に知らないと、交通事故へのリスクがあがります。
お互いにどういった風に見えているのかを、写真を交えて教えてくれます。
道路を車やバイクで走行していると、駐車している車の陰から人が飛び出してくる事も少なくはありません。
特にどんな場所がどんな理由により、死角が出来ているのか?という事を教えてくれます。
余談ですが、筆者は金町自動車教習所の最寄り駅(金町)周辺で、「ものかげから自転車が全力で飛び出して来た」という現場に幾度となく遭遇しております。
以前は、とってもBODYがSTAND UPでしたが、最近ではもっぱら(T_T)です。
自動車だけに事故の責任があると勘違いしている皆さん、お気をつけ下さい。
「カーブミラー」は大活用して下さい!
カーブミラーを活用できるかどうかで、交通事故のリスクは大きく変わります。
自転車でも活用できますから、熟練のドライバーは自転車に乗っていても活用しています。
ベテランの優良ドライバーほど
「いや~、カーブミラーって本当にいいものですね」
と語れるものです。
他にも、交差点での安全確認の方法、他の車に自分の車の行動を知らせる方法なども学びます。
ここでのポイントは、
「駐車車両の陰に歩行者がいると思わなかった」
「カーブで対向車がいるとは思わなかった」
「来るとは思わなかった」
「あるとは思わなかった」
というように、自分の都合のいいような考えで走らない事。
交通事故を起こしてから「思わなかった」は通用しませんよ。
●第ニ段階 学科教習12
【適性検査結果に基づく行動分析】
この教習は、入所の際に行った「運転適性検査」の結果を用いて講義を行います
この学科で大切な事は、「自身自身の分析結果を受け止めて、改善する指針とする事」
先の心理テストは、あくまでも自身の運転の傾向を知る為のものです。
「俺はテストの結果が安全運転をする性格だったから大丈夫」
↑この考えが既にダメだという事です。
良い所も悪い所があるのも人間です。
自分自身がどんな所を気をつけると、安全運転が出来るのかを知れる良い機会でもあります。
●第ニ段階 学科教習13
【人間の能力と運転】
ドライバーの常識として、飲酒運転は絶対にダメです。
しかし、仕事などの付き合いで飲むことはあるでしょうし、社会生活において、お酒を飲むという事が必要な場合があるかと思います。
まずは、お酒を飲んだ後、どれくらいの時間は運転をしてはいけないかという目安を教えてくれます。
あくまでもここで教えてくれる事は目安です。
しつこいようですが、飲酒運転は絶対にダメです!
「飲酒運転はダメ」と繰り返し言いましたが、なぜダメなのか?といいますと「人間の能力を著しく低下させる大きな要因」だからです。
能力が著しく低下している状態での運転=交通事故の大きな要因
運転に限らず、人間の行動の巡りは「認知、判断、操作」に分類されます。
飲酒(アルコールの摂取)は、この全てに影響する事は明白ですよね。
な・の・で、お酒に強いと自負する方も、「飲んだら乗るな!」
疲労(特に眠気)も交通事故に大きく関係しています。
学科教習中に寝ている輩は、この棒でぶっ叩かれる!!
と、いう事はありませんが、大切な事なので寝ないで覚えて下さい。
運転中に、眠気が収まらずあくびが止まらないという状況になったら…
出来れば休憩しましょう!
それが無理な状況であれば以下のような対策も教えてくれます。
人間が集中できる限界は,せいぜい2時間程度です。
運転中に「疲れ」を感じたら、なるべく早めに休息や仮眠をとるようにしましょう。
でも、夜更かしをして路上教習を受け、「眠いです」というのは論外です。
キヲツケロ
他には、視覚に関する能力(順応性や動体視力)についても学びます。
●第ニ段階 学科教習14
【車に働く自然の力と運転】
車には下記5つ全ての自然の力が働いています。
・慣性力
・遠心力
・摩擦力
・重力
・衝撃力
「摩擦抵抗の利用」についてや「雨の日の滑りやすさ」
第一段階で学んだ(学科の問題で出やすい)
停止距離=空走距離+制動距離
についても学びます。
・カーブを曲がる時の遠心力の強さ(遠心力は速度の2乗に比例)
・坂道でのポイント(坂道発進や道のゆずり方)
といった事もここで学びます。
そして!
時速60キロの衝撃=ビルの5Fから落ちた時の衝撃と同じ
という、ちょっとおっかない事も教えてくれます。
教官ごとに話す事がちょっとづつ違いますが、誰の話を聞いても「交通事故のリスクを減らせる話」ですので、しっかり聞いておいて方が断然お得ですよ!
しかも!
教習中に疑問に思った事を、休み時間に指導員に聞くのもOK!
世の中の交通事故を少しでも減らせる為なら、指導員は喜んで協力します。
疑問に思う事は、遠慮なく質問して下さい。
●さいごに
この記事を読まれた方は、もしかしたら第二段階の予習的に活用される方がいるのではないかとも思っていますが、内容に関しては、第一段階と重複している部分も多々あります。
と…いう事は!
それだけ覚えておかなければならない重要な事!
学科教習で学ぶ事については「もう知ってるよ」という方も多いかと思いますが、免許を所得してから20年以上たつ筆者も、あらためて教習に参加すると「あ、そうそうコレ危ないんだよね」とか「うわぁ~、こんな大事な事忘れてたぁ~」といった「気づき」もたくさん出てくるのが学科の教習です。
今日の学びは、先の自身の生活に生きてきます。
金町自動車教習所の教習を受けた皆様が、相手の立場に立って思いやりのある運転が出来るドライバーとなってくれたら幸いです。
地域の皆様が、より安全に生活できる事を、金町自動車教習所職員一同、ビルの屋上教習所から見守っています。
金町自動車教習所ホームページ