【金教トピックス】悪天候への日常の備え(雪の日編)
●悪天候は突然に!
2018年1月末
関東地方で大雪が降り、各地の交通機関がマヒ、当日の車による交通事故も、かなりの件数が発生していました。
日テレNEWS24より
http://www.news24.jp/articles/2016/01/18/07320046.html
降雪による交通の影響は葛飾も例外ではなく、筆者も橋を渡るトラックが坂を登りきれずにスリップしていた現場に遭遇しました。
悪条件下での運転については過去の教習内容の記事でも紹介しましたが、今回は日常で車を運転される方が、突然の悪条件(主に降雪)に対してどういった備えをしておけば良いのかという事を紹介させていただきます。
第ニ段階 学科教習15【悪条件下での運転等】は下記記事を参照
●悪条件への対策はドライバーとしての責任
「パレートの法則」というものを皆さんはご存知でしょうか?
「80:20の法則」「2:8の法則」とも呼ばれているものですが、ここで言いたいのは、車の運転は「準備が8割、行動が2割」と置き換えて欲しいという点です。
準備の中には、もちろん悪条件下での運転への対策も含まれています。
余談ですが、金町自動車教習所の教習車は、冬の時期は全てスタッドレスタイヤを履いています。
しかし、悪条件下の運転については、車両の装備以外にも、視覚の部分(雪で道路のラインが埋まってしまうなど)も含まれる為、状況によっては技能教習を中止する場合もあります。
この場合は、車を所有している教習所側がドライバーとしての責任を果たしている形になります。
●悪条件下への車の準備対策
先の実際に筆者が遭遇した、トラックがスリップしていた状況について言わせていただくと、典型的な「完全な準備不足」の車両。
特にお仕事で使用される車であれば尚更です。
悪条件下への運転への準備が出来ていない車でお仕事をされるという事が…(以下略)
まず、冬場は「ノーマルタイヤ」から「スタッドレスタイヤ」に履き替えましょう!
スタッドレスタイヤについては、下記サイトでわかりやすい解説がされているので参考にしていただければ良いと思います。
スタッドレスタイヤなんでもQ&A
https://tire.bridgestone.co.jp/blizzak/swd/qa.html
スタッドレスタイヤの日常の補完場所については、トランクルームを借りるという選択肢も有りです。
スタッドレスタイヤを用意出来ない方は、タイヤチェーンを準備しておいて下さい。
タイヤチェーンに関しては、下記サイトを参照していただければ解りやすいと思います。
冬季対策グッズ タイヤチェーン
http://www.yellowhat.jp/product/winter/tire_chain/
ここで注意して欲しい点があります。
非金属(ゴム)のチェーンを購入された場合、保管場所には十分注意して下さい。
ゴムは経年劣化しやすい素材ですので、「車の中に入れっぱなし」で保存しておくと「いざという時」に切れてしまうという事があるそうです。
これは、今回のお話を伺った指導員の田澤健一さんの実体験だそうですので、タイヤチェーンの保管場所にも注意して下さい。
●悪条件下の運転への注意を
車の運転に限った事ではありませんが「自分だけは大丈夫」とは思わないように注意してください。
降雪に備えた装備を準備しておく事は、「防げる事故」への準備でもあります。
交通事故は、起こして(起こって)嬉しい事は何一つありません。
交通事故が起こるという事は、他社の交通にも影響を及ぼすなど、ドライバー1人の問題だけではありません。
必ず、他の人間が動かざるを得ない状況が発生します。
大雪の日に出動されるお巡りさんも可哀想です。
「悪条件下の運転はしない」というのも一つの手段ですが、そうも言えない状況だってあります。
「備えあれば患いなし」
という言葉の通り、この記事を読んだ皆さんが、日常で出来る悪条件下の運転への準備についてご理解をいただければ幸いです。
●さいごに
筆者も金町自動車教習所の近辺を、降雪当日に車の運転をした一人ではあり、悪条件下の運転に対する準備は、絶対に必要だと感じました。
実は、先に記載したトラック以外にも、原付バイクが立ち往生する場面や、交通事故の現場にも遭遇しました。
こうして書いている自身を自戒する意味でも、この記事を地域の皆様にも理解いただければ幸いです。
金町自動車教習所の職員一同、ビルの屋上から皆様の交通安全を願っております。
金町自動車教習所ホームページ