金町自動車教習所で学ぶ
第ニ段階 学科教習(19~23)
●第ニ段階の学科教習について
運転免許証(免許)を取得するのに、受けなければならない教習の第二段階に進む為には仮運転免許証「通称:仮免許」の取得が必須である事は、先の記事でもふれました。
実際に道路を走るようになった方々が受ける学科の内容とは、どんな事なのでしょうか?
それでは、第二段階の学科19~23の教習内容を紹介していきます。
(学科教習21についてはセット教習で技能教習と同時に(連続2時限で)行う教習につき、外してあります。)
●第ニ段階 学科教習19
【乗車と積載・けん引】
スタートから心苦しい事故の紹介からとなりますが、この凄惨な事故の大きな原因となっているのが「乗車定員オーバー」。
細かく説明をするまでもなく、交通事故を起こす原因になるような事はしないようにお願いいたします。
車ごとに決められた乗車定員についてですが、実はこちら!
12歳以上を1人とします。
12歳未満(子供)3人を12歳以上(大人)2人をして計算します。
[例]
乗車人数5人の車へ、運転者以外に大人2人の乗車に加え、11歳の子供4人乗車は○か×か?
答えは×です。
[解説]
運転者(大人)1人+大人2人 よって大人が3人
大人があと乗車できるスペースは2人分
11歳は3人で大人2人ですから
2×1.5=3人
11歳の子供3人まで乗車可能となります。
子供の乗車に関して大切な事なので、ここであらためて知っておいて欲しいのが「チャイルドシート」の設置。
ちょこっとだから大丈夫…という事はありません。
ちょこっとの時にこそ交通事故は起こるものです。
設置場所についても、エアバックで子供の命が危険にさらされる可能性もありますので、助手席にではなく後ろの座席への装着をお願い致します。
車に荷物を積む(積載)についても少し紹介しておきます。
トラックの荷台に荷物を載せる場合の注意について、荷物を支える、荷物の積み下ろしの為に、荷台に人は乗せられません。
ただし、見張る為だけならば大丈夫です。
試験の場合では「看守」や「監視」という言葉で出題の可能性も…
とにかく!荷台に人は乗ってはいけません。
お祭り等で警察に特別な許可をもらっている場合は大丈夫ですですが、この場合は、あくまでも特例として覚えておいてください。
他には、車体をはみ出した積載の方法、積載の高さ制限、牽引(故障車の対応)などについても学びます。
●第ニ段階 学科教習20
【交通事故のとき・自動車の所有者等の心得と保険制度】
どうにも心苦しい教習内容と感じる方も多いかと思いますが、
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」
とスパイ●ーマンでも語られるように、車という鉄の塊を扱う以上、責任もそれだけ大きいという自覚を持つ事が大切です。
まずは事故を起こしてしまった場合について簡単に紹介。
事故を起こした(起こった)場合は必ず110番!
負傷者がいる場合は119番!
周囲を見渡し、続発防止に注意して下さい。
状況によっては負傷者の救護(応急処置については24~26の教習で紹介)
車が移動できる場合は、車を道路の端に寄せる、交差点であれば交差点から移動しましょう。
特に、警察官に交通事故証明書をもらわないと、保険関連の対応できなくなるので、どんな事故でも必ず警察への連絡はしましょう!
事故の相談機関は教本にも書いてあるので、目を通しておくと良いです。
運転免許の取得の目的に関わらず、覚えておいて欲しい事もあります。
交通事故に巻き込まれてしまった場合(車に引かれたなど)の場合…
相手のナンバープレートと免許と車検証(コピーはNG)は必ず確認して下さい。
(名刺と相手のメモ書き(口約束)は信用してはダメです!)
そして、医師の診断を受ける事!
興奮していると痛みを感じない(その場では痛くない)といった場合、外傷がなくても必ず診断を受けて下さい!
後で言っても遅いですよ~!
また、ひき逃げ者の確認(見かけた場合)は、被害者の救護と共にナンバー車種、色、などを110番通報よろしくお願いいたします。
完全に余談ですが、筆者は青信号を渡っている際に車に引かれてしまったり、この記事を書いている1週間ほど前にも、赤信号の停車中に車に追突されたという事もあります。
事故は何処でどんな風に起こるか(巻き込まれるか)解りませんので、この記事を読んでくれた皆様には、覚えておいてもらえると幸いです。
加入すべき保険の登録と届出についても学べます。
強制保険だけでなく、任意保険も入っておいた方がいいです。
ここでは細かく書けませんが、車やバイクに関しては、保険に入っていないと、デメリットの方が多くなります。
保険料は、無事故無違反の期間を積み重ねる事で安くなる仕組みもあるので、詳しくは各保険会社や、車を購入した(する予定の)ディーラーに聞いてみるのも良いかもしれません。
もちろん、駐車場の確保も必要ですのでご注意下さい。
(住まいから2キロ以内)
●第ニ段階 学科教習21
【危険予測ディスカッション】
※セット教習で技能教習と同時に(連続2時限で)行う教習につき、ここでは割愛。
●第ニ段階 学科教習22
【進路の設計】
この学科教習は、地図を使った教習を行います。
本当に便利な(しみじみ…)カーナビやスマホが普及しても、アナログな地図の見方も覚えておいて下さい。
内容的には、手持ちの地図で当教習所を探すところからスタートし、
手元の地図を辿っての走行経路のシミュレーションを行っていきます。
経路設計の仕方のコツとしては、
- スタートと目的地を確認
- 右左折がなるべく少ないように考える
- 地図に蛍光ペンで書き込むのもいいです
ただし、運転中は危険ですので、作業は自宅などで行っておくか、安全な場所に車を停めて行うようにしましょう。
経路を間違えた時は、道路状況を確認して慌てずに進み、安全な場所に停車の後、地図を確認するようにしましょう。
●第ニ段階 学科教習23
【高速道路での運転】
最初に注意点があります!
この教習を受けないと、高速教習が受けられません
(選考学科/技能との連動性が高いため)
ご注意下さい。
「高速道路」は「高速自動車国道」「自動車専用道路」の2つを言いますが、それぞれの高速道路の意味を教えてくれます。
(高速自動車国道が走行できない車でも、自動車専用道路を走行可能な車もあるといった事など)
高速道路への入り方にはじまり、安全な走行方法や車線変更などの、一般道との違いや注意点。
高速道路を走行できない車両、長時間走行の注意(対策)、高速道路の走行前の注意事項などについても細かく教えてくれます。
これは、絶対に最初覚えておいて欲しいのですが、高速道路でバック走行は禁止です!
(筆者も高速道路で目の前の車が下がってくる現場に遭遇した事がありますが、これは直面すると「大恐怖」です。)
高速道路の交通ルールを守らない奴は、この三角の反射板の尖ったトコロで…
という事はありませんが、高速道路はでは、一般道よりも早い速度で車が走っているので、十分に注意して走行して下さい。
●さいごに
この記事を読まれた方は、もしかしたら第二段階の予習的に活用される方がいるのではないかとも思っていますが、内容に関しては、第一段階と重複している部分も多々あります。
と…いう事は!
それだけ覚えておかなければならない重要な事!
学科教習で学ぶ事については「もう知ってるよ」という方も多いかと思いますが、免許を所得してから20年以上たつ筆者も、あらためて教習に参加すると「あ、そうそうコレ危ないんだよね」とか「うわぁ~、こんな大事な事忘れてたぁ~」といった「気づき」もたくさん出てくるのが学科の教習です。
今日の学びは、先の自身の生活に生きてきます。
金町自動車教習所の教習を受けた皆様が、相手の立場に立って思いやりのある運転が出来るドライバーとなってくれたら幸いです。
地域の皆様が、より安全に生活できる事を、金町自動車教習所職員一同、ビルの屋上教習所から見守っています。
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