大人の男玩(だんがん)ダイアクロン
ここに復活! 前編
タカラトミー社の新規ブランドプロジェクトにより、
35年ぶりに復活する「ダイアクロン」
そもそも「ダイアクロン」とは…
今から35年前、1980年に誕生したオリジナルSF玩具のタイトルだ。
3cmの小さなフィギュア「ダイアクロン隊員」を中心に、
変形合体ロボット遊び、フィギュア遊び、ジオラマ基地要素など…
まさに当時の「男の子の夢」を詰め込んだシリーズなのだ。
更に、そのアイテムのうちのいくつかが名称を変更し、新規のストーリー・キャラクターを付加してアメリカで発売されたところ大ヒット。
それこそが、現在も実写映画を始めとして世界中を席巻する「トランスフォーマー」シリーズとなっている!
つまりダイアクロンはトランスフォーマーシリーズの源流とも言える。
しかしアメリカで独自にキャラクター・世界観が作られたトランスフォーマーとは違い、1980年当時の日本における「レトロフューチャー」感がたっぷり盛り込まれ、現在の視点で見ると、とても味わい深い内容になっているのも特徴だ。
ダイアクロン隊<3つの誓い>
①正しいことには勇気を持って行動しよう。
②平和を愛するやさしい心をわすれるな!
③ワルダー軍団と戦おう。
一昔前の味のあるSFコスチューム、最後に唐突に挿入される呼びかけ。
(誓いだったんでは…?)
どこかゆるいレトロ感がたまらない。
こちらの「ロボット要塞X」は、ロボットが要塞に変形するだけでなく、ダイアクロン隊員フィギュアが内部のエレベーターを移動する事ができるという男児の心をくすぐる驚きのギミックを備えている。
タカラトミー社のスタッフさんいわく「現在の技術でも難しい」職人芸が光る逸品だ!
85年、アメリカで大人気になったトランスフォーマーが日本に逆輸入されると、同じ玩具を使っていたダイアクロンも吸収合併される形で姿を消していった。
そしてその後、90年代に入るとトランスフォーマーから日本独自のロボットシリーズ「勇者シリーズ」が枝分かれし、男児向けロボット玩具の流れは受け継がれていった。
勇者シリーズと同じ頃展開されたトランスフォーマーZ(ゾーン)にも、ダイアクロンのスタッフが制作に携わり、基地遊び・ミニフィギュア遊びが盛り込まれたとのこと。
それから30年が経過し、当時玩具で遊んでいた男児たちもオッサンとなった現在。
タカラトミーの「TTHP(タカラトミーホビープロジェクト)」企画において、
『大人の男玩(だんがん)』
として正式にダイアクロンの復活が発表された!
ウワ葛編集部はタカラトミー本社に直接取材。
後編では現在の技術で蘇るダイアクロンの実物を徹底分析する!