創業50周年!「オビツ製作所」
オンリーワンのアイデア企業

ウワサの葛飾(ウワ葛)のスタート時からお世話になりっぱなしの「株式会社オビツ製作所」は2016年11月3日で創業50周年を迎えました。

 

葛飾区金町にあるオビツ製作所

※創業から50周年を迎えたオビツ製作所

 

この栄えあるオビツ製作所、50年の軌跡を広く葛飾のみなさん(とそれ以外の地域の方々)にも知っていただきたく、遅ればせながらオビツ製作所へ伺わせて頂きました。

 

 

 

ウワ葛「いつもお世話になっております、創業50周年おめでとうございます!今回は創業50周年に関する取材、よろしくお願いします!」

尾櫃充代社長「よろしくお願いします。でも、50周年って言っても、これを見てもらえればうちの事は全部載せてあるから…」

 

-ウワ葛はオビツ製作所、創業50周年記念の品をテニイレタ-

 

葛飾区金町にあるオビツ製作所

※オビツ製作所、創業50周年記念品

 

気になる内容は

・株式会社オビツ製作所50周年記念ヒストリーブック

・オビツ製作所創業50周年記念ゴールデンラメQP

・羊羹

 

 

尾櫃社長の言う通り、ヒストリーブックをパラパラとめくれば、確かに「取材終了」でも良い内容…

 

 

否!

 

全く否!

 

「古いアルバムの中に、隠れて思い出がいっぱい」という名言があるように、ヒストリーブックの裏にこそ素敵な50年の足跡が隠れているハズ!

 

内容は重複するかもしれないが、せっかく尾櫃社長とお話をさせていただく機会を得たので、ヒストリーブックにも載ってない生の言葉少しでも伝えられように取材を続行させていただきました。

 

 

葛飾区金町にあるオビツ製作所

※尾櫃充代社長

 

●創業当時のオビツ製作所

 

(1966~1975年)

創業当時はアメリカへの輸出業が盛んだったというオビツ製作所。

輸出する商品の中でも、セルロイドを使った玩具(おもちゃ)が多かったそうです。

 

(1976~1985年)

輸出業を営む中で、観光物産の問屋さんより「観光地のお土産物産を作ってみたら?」というお話がキッカケで、「オリジナルの肩たたき」を皮切りに観光物産の制作をスタート。

 

様々な観光物産を作る中、「常磐ハワイアンセンターのフラ人形」、全国各地のドライブインの定番商品となった「ビニーボビー」が注目を集めていったそう。

 

葛飾区金町にあるオビツ製作所

※株式会社オビツ製作所50周年記念ヒストリーブックより「ビニーボビー」

 

●オビツキューピー®の登場

 

(1986~1995年)

およそ10年周期で会社に新しい流れが訪れるというオビツ製作所ですが、観光地ブームの後にやってきたのが「オビツキューピー®」

2017年の現在でも、「オビツ=オビツキューピー®」という企業イメージが定着していますが、そこには先代尾櫃社長の「国内生産」と「生産技術」にこだわる強い姿勢を貫いた努力の証が息づいています。

 

葛飾区金町にあるオビツ製作所

※工場で撮影させていただいた、人形の金型

 

 

(1996~2005年)

昨今のオビツ製作所で特筆される部分に人形(フィギュア)の「稼働素体」(オビツボディ)があります。

発売当初は1/6男性用ボディ(約25cm)を作っていた事もあり、画材屋さんがデッサン人形として仕入れる状態が続いていたそうですが、60cmの大型ボディを作った事で玩具業界へ波及。オビツ製作所は昨今のドールブームの草分け的存在へと飛躍します。同時に、オビツボディを使用したOEM供給(発注先のブランドで製品を生産すること)も相次ぐようになっていきます。

ここでは書けませんが、あんなキャラやこんなキャラ、青春時代に筆者が悶え狂っていたキャラクターのフィギュアにもオビツボディが使用されていたのは驚きました。

 

葛飾区金町にあるオビツ製作所

※オビツ製作所で制作された商品など

 

 

(2006~2017年現在)

オビツボディも11cm~60cmというバリエーションが増え、さらに約150cmの女性人形といった商品も国内外から大きな注目を集めます。さらにはフィギュア事業から派生した救助訓練用マネキン「オビツ タフネス」という、身長165cm、体重65kg(日本男性の平均サイズ)は東京消防庁の依頼という事もあり、3年がかりで制作されたものもあります。

その一方で、オビツキューピーが進化したフル稼働QPといった稼働フギュアの楽しさを追及したような商品の発売も行われています。

 

葛飾区金町にあるオビツ製作所

※フル稼働QP+オビツエフェクト No.6 「ギュィイン」

 

 

●リサーチよりもアイデア!

 

オビツ製作所の50年の歴史を知る中で、尾櫃社長から1つのキーワードが飛び出した「商品のアイデアが先で、リサーチはしていない」

 

社内の商品企画に対して社長がOKと言えば商品化スタート!

ジャイアン的な言い方をすれば、社長が「やれ」と言えば商品化スタート!

そこにリサーチ(下調べ)という言葉は無い。

 

その結果、オビツボディのような成功例の裏に隠れた「売れなかった商品」も数多く存在していると尾櫃社長は話してくれました。

 

オビツ製作所の企画室ブログで人気を博しているべアマックス(MAX)さんも実はその1つ…

 

葛飾区金町にあるオビツ製作所

※ベアマックス(通称MAX)さん

 

 

栄光の裏側には、先代社長が「絶対に売れる!」と豪語した●●××や、直近では外国人観光客に向けた「かぶりものキューピー」といった商品も…

 

葛飾区金町にあるオビツ製作所

※2017年現在の否ヒット商品「かぶりものキューピー」

 

尾櫃社長は「50年以降の課題として、商品リサーチも必要かな?」とも言っておりましたが、個人的には「直感を信じて最大限のパワーを発揮する」という企業スタイルもオビツ製作所の商品の魅力につながっている部分であると感じています。

 

 

 

●オビツ製作所という安心のブランド

 

今回、同席してくれたオビツ製作所の木幡整さんからは「もう、売れなかったシリーズで記事になるんじゃないですか?」というトンデモ発言も。

 

普通ならば隠しておきたい、売れなかった商品のお話も明るく話をして下さった尾櫃社長からは「2番煎じはダメ!1番じゃないと」という言葉もいただきました。

 

「誰も作っていない物を作る」

 

という信念を持つが故に、当然失敗もあります。

逆を言えば、失敗を多く知る企業だからからこその成功。

 

オビツ製作所がユーザーから評される「安心のブランド」という言葉の奥には、

失敗すら笑うという「寛容な心」と、常に新しい物を作るという「探求心」が見えた気がします。

 

葛飾区金町にあるオビツ製作所

 

尾櫃社長はブログで皆様に向けたメッセージとして

 

これから1年間は「50周年記念YEAR」として、不定期ですが様々な企画を計画しております。

-オビツ製作所ブログより抜粋-

 

と話しています。

 

でも、もしかしたら、うっかり53周年などでも凄い企画や商品が飛び出すかもしれません。

これから先の10年、20年、ずっとその先も、葛飾が誇る「安心のブランド」として我々を楽しませて下さい。

 

オビツ製作所様!

50周年、おめでとうございます!

 

 

 

株式会社オビツ製作所

東京都葛飾区金町4丁目14番8号

電話:03(3600)2561(代)

FAX:03(3608)7745

 

オビツ製作所HP

http://www.obitsu.co.jp/index.html

 

 

 

★お知らせ★

 

今回の取材で登場した、「かぶりものキューピー」(全3種類)

・かぶりものキューピー【富士山】

・かぶりものキューピー【桜】

・かぶりものキューピー【招き猫】

各定価¥1,200円(税別)

ですが、購入の際に「ウワサの葛飾を見た」とオビツ製作所へお知らせいただければ、

特別価格として¥1,000円(税別)でご購入できます。

再販はまず無い商品。

気になる方は、オンラインショップをチェック!

http://www.obitsushop.com/

 

木幡さん「売れないでしょ~」

ウワ葛「でも、載せます!」