突撃!隣のテーマパーク!
両津勘吉プロデュースの低予算テーマパーク「亀やしき」へGO!
2016年8月20日~18日のわずか2週間の期間限定で、浅草の花やしきが、両津勘吉(こち亀の両さん)プロデュースの「亀やしき」として運営!
こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)の連載40周年&単行本200巻の発売記念というメモリアルイヤーとして「浅草生まれ」の両さんをリスペクトしたイベントとして開催。
キャッチコピーは「夏の大切な一日を棒に振ってみないか?」
名古屋にいるローカルヒーローの座右の銘をパクったようなキャッチだが、実際に行われていた内容はどうか?
百聞は一見にしかず!
ウワサの葛飾(ウワ葛)編集部として、今日は葛飾を飛び出して浅草へ出向きましたよ!
編集長のお子様と共に!
期間中、こち亀のコミックス(単行本)を持参すると、毎日、先着100名まで入園料が無料(タダ)。
こちらは難なく無料で入園。
従業員の方曰く、1日50人くらいの入場だったとか。
100人を超えた場合は、割引料金で入場。
一般の入園口とは異なる、単行本持参入場口から、いざ!亀やしきへ!
ハイっ!
最初のアトラクションが「ゴキブリ大行進!」となりましたよ。
ガサッ!ガサッ!という音と共にきびきび動くゴキブリの大群が「ヨウコソ」「トモダチ」という文字で出迎えてくれました。
近年(2016年)のこち亀ではあまり見られなくなったゴキブリネタだが、今回はアトラクションとして大活躍。
何度も見続けているうちに、ゴキブリが愛らしく見えてくる不思議なアトラクションだった。
両さんと中川さんも園内をパトロールしていましたよ。
しかし、この中川さんが曲者…
筆者が確認した以外にも、Twitterを中心に中川さんのヤンチャぶりが各所で目撃されています。
土日限定の「パンダ人間カー」も元気に活躍。
「お姫様抱っこします」「いっしょに写真を撮ろうよ」と、筆談(無言)で筋肉をアピールしてきました。
通りかかる子供たちに笑顔で手を振り、頼まれれば、来場者を次々と抱え上げる彼らは、間違いなく亀やしきNo.1コンテンツだったと思います。
全4日間の登場でしたが、途中、台風に見舞われた日があったのが残念!
ちなみに、普通のパンダカーも子供たちに大人気。
亀やしきに集まった、あの人気キャラクター!
左から「ルヒー」「ナリト」「ゴ久ウ」(ゴキュウ)
パンフレットには「うろうろしているぞ、からかってやろう」と書かれていたが、意外と人気!
ソレっぽいポーズを決めてくれるだけで面白いのが逆にムカつく(笑)
あまりに「うろうろしていなかった」ので、案内所に「いつ出てくるんだ」と聞いたところ、「出る時には園内放送で流れます」と言われたが…
そんな放送!全く聞こえてこなかったぞぉ~!!!
筆者の髪が逆立って、手から玉だしたり、伸びたりしちゃいそうな気分だってばっちゃ!
アトラクションの紹介もしていきます。
部長当てゲーム
ゴミ箱に詰められたゴミを大原部長の口にドンドンぶち込むという、凶悪な遊び。
「すべてのアトラクションのなかで、これが一番好きだ。」
という両さんの言葉が書かれているにも関わらず、園内をねり歩く両さんが華麗にスルーしていった。
よほど部長に怒られるのが怖いとみえる。
しかし、ウワ葛編集長のお子様は凶悪。
「ゴミ箱のゴミは全部、口にいれていいんですよね」
ですって…
いいんだけど、ひどい…
亀有競馬場(メリーゴーランド)
お子様から「なんでお馬さんがパンツをかぶってるの?」という斜め上からの質問に、「競争する馬は覆面をする」という残念な回答で誤魔化す。
実際に馬が走り出すと共に、メルヘンチックな音楽ではなく、競馬実況が流れる!
この実況が本当に面白かった!
後で調べたら、清野茂樹さんという、特殊実況を得意とする方が今回の音声を担当されていた。
これは実況を聞くために、大人が「もう一回」と言いたくなるアトラクション。
馬がパンツを被ってる事なんか既にどうでも良い。
3Dぴょんぴょん
「花やしき」で人気のアトラクションに昔懐かしの「飛び出すメガネ」をかけて…
『飛び出した?』
「面白かった!」
『よかったね!』
飛び出したかどうかは問題では無く、楽しかったようです。
木ノ葉隠れの砦
コレは色んな意味で面白かった!
忍者屋敷のアトラクションという事で、「ナリト」をメインにしたアトラクション。
パンフには「ナリトになって、6つのドラゴソボールを集めたら願いが叶うかも。」とある。
このコレジャナイ感が「亀やしき」の良い所!
いざ!
元気なお子様に導かれ、メタボなオッサンがブヒブヒ言いながら後を追いかける。
特殊な仕掛けは大人力で対応!
およそ20分ほどでゴール!
無事にドラゴソボール(という名のスタンプ)も6つ集める事に成功!
ドラゴソボールを集めたご褒美に「大入り袋」をGET!
中身は「札束メモ」
まさかの「JUMP FESTA 2012」のノベルティがこんな所で!?
両さんのキャラクターありきのパワープレイが垣間見れたのも逆に嬉しい。
FREEこち亀
園内持ち運び自由の「こち亀単行本」
園内でこち亀を読みふけっている猛者は見つけられなかったが、このコーナーの前でこち亀を熟読する方を度々目にした。
園内各所には、様々な箇所にこち亀の名シーンが掲出!
特に、ステージに上がると、海パン刑事のゴールデン・クラッシュをお見舞いされる可能性があるので注意だ!
(コミックス76巻「海パン刑事!の巻」を参照)
園内各所のあらゆるモノが両さんに侵食されているのも忘れられない。
スワンボートもクレープ屋のキャラクターも、みんな「両さん眉毛」をつけられている。
アトラクションを担当する紳士も「両さん眉毛」を着用!
愛社精神の足りない、残念な不良従業員は、気取って眉毛を首からぶら下げていたりもした…
そんな輩はまさにコレ!
男子トイレの個室で発見。
トイレと言えば、亀やしきのトイレは有料!
しかし、どこにお金を払えばいいのか不明だという説も…
そして、今回の亀やしきで最も切なかったアトラクションがこちら
園のシンボルであり、両さんの初恋の思い出の場所。
東京両津タワー(Beeタワー/旧:人工衛星塔)
両さんの少年時代のエピソードでも登場し、こち亀ファンならずともハートフルな内容に感動してしまうエピソードのあるBeeタワー。
2015年から点検整備のために運転を休止していたというタワーも、残念ながら亀やしきで復活する事も叶わず、2016年8月29日(亀やしき閉園翌日)解体が発表されました。
秋本先生の手によって、再びこち亀の名エピソードが生み出される事に期待したいと思います。
様々な諸事情で来たくても来られなかった方々に、少しでも亀やしきの楽しさをお伝え出来たかどうかは不安ですが、こち亀の連載が続く限り、こういった機会はまた訪れると期待しています!
次は50周年記念の亀やしきで、両さんと握手!
追記
この記事をあげた数日後である2016年9月3日(土)
こち亀連載終了のニュースが世界を震撼させた…
筆者は、本気で週刊少年ジャンプを卒業するべきかどうか。
中川に浮かぶ夕陽を眺めて途方に暮れている。