御所でも食べてる？
柴又「いゝ島」の和菓子！

「ちま子さん、これ見てくださいよ！」

９月某日、友人が私にこんなお菓子を見せてくれました。

時期はもうすぐお月見。

手描き感溢れるこのパッケージ。

手折りの舟には親指の先くらいの小さな可愛らしい干菓子が並んでいます。

 

これは、、行くしかない。

 

そして、１０月某日の柴又。

やってきたきた！いゝ島さん！

 

私の愛して止まない「対面販売」のお店じゃないですか！

 

「いらっしゃいませ〜」

いゝ島の奥さまと旦那さまが出迎えてくれました。

 

御所にも奉納されている菓子を作っているお店で修行をされた旦那さまと、松戸の有名和菓子店で修行をされた奥さま。

その後、墨田区にある和菓子店で一緒に働き、２年程前にご結婚♪

最初の１年は旦那さまのお母さまとの３人で働いていましたが、１年程前からご夫婦だけでこの「いゝ島」を切り盛りされているそうです。

 

ガラスケースの上には…

気のせいか、、「賞状」？

 

「くるみ焼」は、コンテスト入賞作品なんです。

これは、買いです！

 

そしてそして、ありましたよ！「いゝ島」秋の干菓子です。

 

ネーミングといい、このパッケージといい

「いゝ島」というお店構えや仲の良いお二人の雰囲気にとってもよく合っています。

 

この「祝いタイ！」という名前も気になります。

キンカンがあんこの中に入っているそうです。

キンカンとあんこって初めて聞きました。

 

「親戚がキンカンを送ってくれたので入れてみたんです。
これが結構美味しいって評判なんですよ」

 

奥では旦那さまが「ちいさい秋みぃーつけたっ」
の中に入れるお菓子を制作中です。

 

「かんでかんでかみしめて、ようやく味が出てくるお菓子を作っていきたいんです」

 

そうやって話している間にもお客さんがやってきます。

「お母さん、元気にしてる？」

「はい、おかげさまで」

「七五三ようのお赤飯の注文いいかしら？」

 

この「いゝ島」さんが、地域にしっかりと根をはっている、地元の人にとって、なくてはならない和菓子屋さんだというのがわかります。

 

最後に、旦那さまの口から
「私、吉田パンの社長と同級生なんですよ」
なんとなんとも！妙なところで歴史の重みを感じます。

 

どれもこれも勉強熱心な仲良しご夫婦の、和菓子に対する愛情が伝わる味でした。

この洗練された美味しさと仲良し夫婦の笑顔を、ぜひともご自分の舌と目で確かめてみてくださいね。

 

御菓子司　いゝ島

東京都葛飾区柴又１−１７−１
03-3608-2715

営業時間　朝８時〜夜７時
定休日： 毎週水曜日（お彼岸、節句、年末は休まず営業）