金町湯で紙芝居作家「加太こうじ」
生誕100年メモリアルイベント
2018年6月10日
葛飾区ゆかりの庶民文化研究家、紙芝居作家である
加太こうじ氏の生誕100年メモリアルイベントが金町湯で行われました。
当日のイベント内容は
★加太さんの制作したオリジナルの紙芝居を使った「紙芝居」の上演
(演目は黄金バット/ガラスのうさぎ)
★座談会
★加太さんの紙芝居作品や著作、スナップ写真の展示
13時スタートのイベントでしたが、雨という悪天候にもかかわらず、スタート前から大勢の方が、会場の金町湯に集まっておりました。
本番スタート前に、会場に飾られた著書や当時の写真、そしてオリジナルの紙芝居を拝見。
こちらの著書は、葛飾区の図書館で読む事もできるそうですので、興味のある方は、一読してみてはいかがでしょうか?
葛飾区立図書館「加太こうじコレクション」
https://www.lib.city.katsushika.lg.jp/area/kc_kata.html
貴重な「黄金バット」の紙芝居。
しかも原画です!
現存する、加太さんの紙芝居の中には、印刷で複製されたものも数多くあると思いますが、現代的に言うなれば「マスター」です。
普通に手で触れるような状態で置いていいの!?
という驚きの状態での展示。
若い世代にはアニメ版でのなじみが深い作品ですが、加太さんのオリジナルの黄金バットからあふれ出るパワーには、とにかく圧倒されました。
銭湯ウォークでもお馴染みの、葛飾区観光課の谷口さん
葛飾昔ばなし研究会の宮沢さん
金町湯の店主の山田さん
からのイベントの説明~挨拶と続き、いよいよ(安部さんによる)紙芝居がはじまりはじまりぃ~!
もちろん、オリジナル原画版の黄金バット!
黄金バットのおじさん(劇中ではそう呼ばれていました)を呼ぶシーンでは、みんな、声を合わせて「黄金バットのおじさ~ん!」と大合唱!
続いては加太さんが制作した紙芝居の中では、最後の作品である「ガラスのうさぎ」を上演。
言わずと知れた著:高木敏子さんの児童書が原作の紙芝居。
黄金バットの盛り上がりとは、対照的に、とにかく会場に集まった皆さんが話を真剣に聞き入っているという印象が強かったです。
もともとは、葛飾の小学校で児童に見せる為に作られた紙芝居ですが、このお話は本当に心に刺さります。
第二部の座談会は、加太さんの親族の方もゲスト登壇され、紙芝居の制作エピソードだけでなく、私生活の身内の目から見た人物像。
ゆかりのある白土三平先生、水木しげる先生といった著名漫画家との交友についても話が飛び出し、お時間いっぱいまで盛り上がりました。
金町湯の山田さんの挨拶にもありましたが、銭湯がこうした地域の交流の場になってくれたら、筆者も嬉しく思います。
葛飾の金町から生まれた文化作品を多くの方に知っていただける機会が、さらに増える事を祈念しております。
余談ですが…
ナゾー様を見ると、ついつい「失敗しましたナゾー様」と言いたくなってしまいます。
ロォォォ~ン…ブロォゾォ~…