見よ!葛飾は赤く萌えている! +-ZERO
2015年3月某日。
愛用のザキPADを開き、ブラックのコーヒーを傍らに置きつつ、㈱じも研スタッフ(通称:ザキやん)の視界に飛び込んできたネットニュース。
葛飾区擬人化企画「葛飾これくしょん(かつこれ)」、始動!
叫ぶザキやん。
「お、俺の知っている「かつこれ」じゃねぇ~!」
※ちなみに、彼の知っている「かつこれ」はコチラ
その瞬間、彼は悟った。
今の葛飾に足りないのは「萌え」だ!
映画版権のキャラクター、
週刊少年漫画雑誌のキャラクター、
動物的マスコットキャラクター、
ゆるキャラにご当地ヒーロー・・・
地元キャラに精通する、彼ならでは脳細胞がトップギアで次のアクションをはじき出す。
卓ドンを繰り出し社主の庄子に迫る。
「社長!葛飾区の明日を担うプロジェクトの企画です!」
PCに向かいAmazonにポチポチする手を止め、企画書を一読する庄子。
「あ~・・・コレ無理です。」
『なんでですか!?』
「そもそも、我々のビジネスとしてのスキームでアサインするトゥギャザーが、エビデンスでアサインするフィックスに対してペンディングしていませんよね。」
『すみません!おっしゃる事が解りません。』
「ですから、マネタイズのプライオリティがセグメントでクロージングかつコアコンピタンスなので、エクスペンタブルズなグリルさんばんデリシャスなので無理です。」
『本当にすみません!何を言いたいのかまるで理解できません・・・』
「そんなにやりたいのならしょうがないですね・・・
じゃぁ、ひとまず「ウワサの葛飾」サイト内の使用の許可はしますが、5回だけです。5回で盛り上がらなければ打ち切りにします。」
『あざ~すっ!!』
何だか解らないが、ひとまず盛り上げていけばいいという事だけは理解できた。
次は同僚の反応を伺う事にした。
『西村くん!一緒にかつコレを・・・』
「<p><spwn style=^font-size:19px;”></suan></w><p>bokuwa;</p>p><denpagumi=”ga://dai-suki.jp/nan-desu/hottoiteku_=dasai/9015/komaneti03potetinn.aheahe/sub03.jpg”>・・・・・・」
『・・・m(__)m』
『長谷川さん、是非この娘のコスプレして下さい!』
「・・・嫌です・・・」
『近藤さん、同人誌書いて下さい!出来れば18・・・いや、15禁でも・・・』
「え、ちょ・・・お断りです!」
『べ
「気持ち悪いよ!」
・・ちゃくさ・・・ん』
全!滅ッ!!
『大丈夫!社内の一般的理解を得られないのは想定済みだ!』
傷だらけのヒーローさながらの自身を想像し、さらに萌えるハートでその身を奮い立たせ、1本のメールを送った。
震えるハートと、燃え尽きるほどの地元愛を刻むべく、血液のビートをたぎらせた「創造神」へのメール。
言うなれば黄金の鎧をまとった聖なる闘士の待つ宮殿に独りで挑むような行為だが、「雨垂れ石を穿つ」という信念がザキやんにはある。
ザキやんの打った「水の一滴」の先に待つものは、流した汗か、涙か、それとも・・・
【数日後・・・】
「光あれ。」
旧約聖書 創世記に記されているように、「かつコレ」は必ず葛飾を照らす光になるだろう。
頬を伝うラードと高鳴る鼓動を抑えつつ、創造神「森谷」氏と対面する時は来た。
アッポー!アッポー!
奇妙な事務所の呼び鈴が事務所内になり響き、割烹料理屋のような扉が開く。
「あ、どうもはじめまして森谷です。」
神!降臨!
神々しいオーラはないが、さわやかな笑顔で名刺を交換してくれる創造神。
神か悪魔か・・・恐る恐る「かつコレ コラボ10連発」の企画書を捧げる。
企画書をパラパラとめくり、時折、どこか遠くを見つめながら考える素振りをみせる創造神。
長い・・・
実際には僅か5分だが、体感時間が既に1時間に感じるほどに長い・・・
おもむろに企画書を置く創造神。
カメアリ座(じも研シェアスペース)に緊張が走る。
3軒となりは鎧が走る。
長い沈黙・・・
(ど、どうする!?ここは俺の推しメンをアピールして好感度を上げた方がいいのか!?)
創造神の口元が僅かに動いた。
「いや~・・・」
『ハイ!俺は金町りかさんが大好きです!やはり眼鏡っ子は萌え要素の重要なファクターで、知的美少女というのはときめき●モリアルでいう所の如月さんのポジションですよね!もう、昔は都心まで深夜バイト明けでゲーセンのプライズを取りに出かけたものですよ!今回のりかちゃんの変身要素っていうのはプリキ●アでいうところのキュアミュ●ズ的ポジションなんでしょうか?やはり変身前と変身後で眼鏡っ子から裸眼になるっていうのは、ファンとしては2度おいしい要素ですよね!あ、もしかしたらウィング●ンに出てきたウィン●ガールズの久美子ちゃんのポジションなんですか・・・ね・・・?』
「・・・」
『・・・すみません・・・』
「・・・と、とにかくステキな企画を有難うございます。」
『ありがとうございます!』
「うちとしても応援しますので、葛飾区を盛り上げて下さい。あと、コレよかったらどうぞ。」
神!公認!
「後で、キャラクターの画像資料は送ります。あと、うちで今後考えている企画なんかもお伝えしますね。」
『ありがとうございます!』
コメツキバッタか江頭か!?
まさに激烈バカなカクカクぶりで創造神を見送るザキやん。
しかし、彼の脳裏には既に勝利のイマジネーションしか描かれていない。
※勝利のイマジネーション
【さらに数日後・・・】
午前中の打ち合わせ業務から事務所に戻った、ザキやんのデスクには・・・
『創造神からです』
慈悲か慈愛か、創造神からのエールがそこに!
そして、まさかの社長のPCにも!
まさか!社長も実は応援してくれているのか!?
そっと事務所を出るザキやん。
葛飾の青空の下、葛飾これくしょんを萌者の風となす為、(勝手に)コラボ10連発の開始を人知れず中川のほとりで叫ぶ。
『見よ!葛飾は赤く萌えている~ッ!!!』
今日も、㈱じも研(じーも)は通常営業です。
次回!
ザキやんの【かつこれ】勝手にコラボ10連発
が待望の本格始動!
ザキやんを待つのは愛か?死か?
悶え狂って暴走した葛飾のヲタクを待ち受ける困難とは?
【葛飾これくしょん 公式HP】