【限定】炎が付いているのにずっと冷たいまま?
取材・ライティング/西川友美
辛さの向こうにある旨味に覚醒!ただ辛いだけじぁない!
こだわりの上にこだわりを重ねている冷麺界のミルフィーユや⁉
焼肉 錦城苑
2025年5月17日〜涼しくなるまでの期間限定
「シン・炎の冷麺(2025年版)」
1,100円(税込)
体感温度が今年一番暑かった某5月の日。
「今年もあの辛い冷麺が始まった」と聞き、まさに“今食べたい一杯”を求めて、気合十分でお店の階段を上がりました。
そして、ついにご対面。
「辛そう」よりも先に「綺麗」「美しい」が口をついて出る、圧倒的ビジュアル。

赤いテーブルに映える盛り付けは、まるでアート作品。
花椒がかかったゆで卵、しっとり鳥ハム、キムチ、自家製コチュジャン、食べる辣油、豆板醤。
そして韓国から取り寄せた粉唐辛子とネギが全体を華やかに仕上げています。

中でも注目は、牛骨スープにコチュジャンを加えて凍らせ、
かち割り氷にした“出汁氷”。スープなのにずっと冷たい、でもひと口すすればじわじわと火がともる――
「俺に関わると火傷するぜ」
と言わんばかりの一杯に、こちらも思わず
「火遊びしちゃうかな」
と心の声が漏れました。
味わえば味わうほど、ただ辛いだけじゃないとわかります。
はじめは優しいのに、後からくる複雑な辛味。麺と具材がスープに絡んで、箸が止まらない。

「辛いけど旨い」が、「旨いから辛い」へと変わっていく瞬間――まさに覚醒。
ちなみにこの冷麺、料理長は辛いものが苦手。
それでも有名マーラータン屋さんを参考にしながら社長が試食し、
二人三脚で完成させた一杯だとか。
「きゅうりは逃げ道だからのせなかった」という一言に、その本気度が伝わります。まさに、逃げ場のないリング。
「整った‼」――
毛穴からじんわり汗を噴き出しながら、冷たい出汁氷が内側から身体をクールダウン。
サウナ後のような爽快感。焼肉の〆にもぴったりの一杯です。
麺は韓国麺または盛岡麺から選べますが、「炎の冷麺」はハーフ・大盛対応なしの真剣勝負サイズのみ。
ちなみに店内には、あの堀ちえみさんを愛する『ちえみコーナー』も!
カラオケで『リ・ボ・ン』を熱唱し、マラソンでは「ひろしは訓練所で一番♪」と口ずさんでいた筆者にはたまらない空間。
トップテンでサンダルを飛ばしていたあの頃の思い出を話したくてたまらなくなります。

「シン・炎の冷麺」――
辛さに真正面から向き合い、逃げずに作り上げられたこの一杯。
こだわりの上にこだわりを重ねている冷麺界のミルフィーユや⁉と叫んでしまう。
冷麺の常識を覆す、錦城苑の職人魂がここにありました。
ぜひ体感してください。
焼肉 錦城苑
葛飾区亀有5-38-4 岡久ビル2F
03-3605-7714
営業時間
火~金 16時~23時(L.O.22時30分)
土 12時~23時(L.O.22時30分)
日 12時~22時(L.O.21時30分)
定休日:毎週月曜 ※祝日の場合は翌火曜休み