映画「VEGETABLE」紹介
後編:闘う作曲家はジャッキー・チェンの夢をみる
堀切在住の闘う作曲家「庄子智一」さんが、主演監督を務める映画「VEGETABLE」の公開が決定。
※上映詳細は記事下部、又は公式サイトでも確認できます。
前回の記事では、主演監督を務めた庄子さんの闘いの様子を紹介しましたが、今回は映画にかけた想いを中心に紹介したいと思います。
前回の記事
http://katsushika.uwasa-no.com/?p=2891
子供の頃、とにかくジャッキー・チェンが好きだったという庄子さん。
少しでも、ジャッキーに近づくため、20代当時、作曲家として「劇団アコカ」というカンフー・アクションを取り入れた劇団の音楽を担当する機会を得る。
その劇団の俳優の中で、今回の映画【VEGETABLE】の助監督、兼、アクション・コーディネーターとして支えてくれた神原英樹さん(当時20代)と出会った。
「ジャッキー・チェン」という男の世界共通語により2人は意気投合。
安い居酒屋で「いつか俺たちでジャッキーのようなすごいアクション映画を撮ろう!!」と熱く誓う2人。
当時は「作曲家として」そのアクション映画に関わるつもりだったという庄子さん。
作曲家とアクション監督…
2人はそれぞれの15年を歩む。
作曲家として実績を積み上げた時間の中で、庄子さんの頭の片隅にはいつも
「神原は、いつアクション映画を作るのだろう…」
という想いが…。
庄子さんのアクション映画への想いは、自主製作映画(インディーズ映画)の世界に触れた事によって弾けた。
「神原が撮らないないなら、俺が撮るっ!!」
2015年3月
映画「VEGETABLE」
制作スタート
作曲家である庄子さんらしく、映画のオープニングとなる、PVの制作からスタート。
オープニング曲【Oh…silly pain…pain…】
冒頭のテキストとエンディングを抜いたドラマ部分が、そのまま映画のオープニング映像になっている。
堀切菖蒲園の荒川河川敷や喫茶店でも撮影が行われた。
中でも堀切菖蒲園の喫茶店「和ーずワース」は、陶芸好きなおかみさんが、自ら焼いた茶碗で飲むコーヒーが最高で、庄子さんが特に好きな喫茶店。
現在は経営しているおかみさんが癌を患ってしまい、休業中。
「完成した映画のDVDをおかみさんに観てもらいたい」
メインのアクションシーンは埼玉にある廃工場風の【スタジオ・ブロンズ】で撮影。
本物のプロレス・リングをレンタルし、丸二日間の泊まり込み撮影。
撮影予定は180カット。
庄子さん(監督)と神原さん(助監督)がテントを持ち込んで、スタジオで寝泊まりを決行。
するとスタッフの一同が「俺らも付き合いますよ」と言ってくれ、リングの上で毛布に包まって休息をとっていたという。
先の記事でも触れた庄子さんのアクションはすべて、
「ノースタント」
「ノーワイヤー」
「ノーマット」
「ノーサポーター」
で挑んでいる。
中でもぶっつけ本番で撮影された「2mの高さからのバク宙飛び降り」は、ジェッキー映画の中でも「プロジェクトA」の時計台シーンへの憧れから「飛んだ」という。
このシーンがどれだけ怖くて危険であるかを確認するのに、まず、自分の身長より高めの高さの階段の上に立って、下の景色を見て下さい。
「大したことないじゃん」
と思ったら、そのまま後ろを向いて後方に飛ぶ自分をイメージして下さい。
さて、庄子さんのアクションがイメージできたでしょうか?
危険がいっぱいの映画「VEGETABLE」には、こんな危険な方も登場します。
ハードコアミクスチャーバンド「オリンポス16闘神」のマモルさん。
ライブ会場の物販で販売するCDのラスト5枚に、メンバーの陰毛を入れ
「陰毛入りのCDが嫌だったら、今のうちに買っておけ」
という残忍なCD販売商法で世間を騒がせている危険人物。
役どころは「ラスボス」であり、マッドマックスにおける陰毛短○…いや、イモータン・ジョー。
オリンポス16闘神からは、ホラ貝担当の廣瀬陽太さんも出演。
オリンポス16闘神のメンバーが銀のスプレーを吹きかけられたかは本編でご確認ください。
劇中での廣瀬さんは、ギャラクティカルな演技をみせているというので要チェック。
※画像はギャラクティカルな演技のイメージです
実は先の記事で紹介した朝日昇さんもオリンポス16闘神のメンバーという事を紹介しておきます。
監督からのメッセージ
40歳のおっさん作曲家が、「冗談抜きで命を懸けて」挑んだアクション・コメディです。
アクションはもちろん、女子プロレスラーの朱里さん、そして、総合格闘技・元世界チャンピオンの朝日昇さんが、豪華に花を添えてくださいました。
さらには、私は、「プロの作曲家」です。
音楽には、自信があります。
音楽は、ハリウッド級に仕上げるつもりですので、そちらも楽しみにしていてください。
葛飾の堀切菖蒲園に住み着いて、ちょうど10年になりました。
この映画は、大好きな堀切の河川敷から生まれました。
葛飾への、堀切への愛を存分に込めましたので、どうか、観てやってください。
何卒、よろしくお願いお願い致します。
庄子監督、メッセージありがとうございました。
それでは映画の公開まで、予告編で期待を膨らませて下さい。
【上映場所】
新宿 プーク人形劇場
住所:渋谷区代々木2-12-3
【上映日時】
7月21日(木)
開演20:00〜21:30(開場19:30)
7月22日(金)
開演20:00〜21:30(開場19:30)
7月23日(土)
開演18:00〜19:30(開場17:30)
チケット(前売¥1000-)は関係者・又は公式サイトから購入可能
http://jagtgeten.wix.com/vegetable