金町浄水場でキノコ狩り!

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●自然あふれる葛飾区。
キノコに会いに行ってきた。

じめじめしたこの季節、
雨上がりの名物の一つはポコポコと生えてくるキノコ。

水元公園の森の奥深くにはでっかいキノコが群生していることと思われるが、
もっと身近な街角でキノコに出会えないものか?

そしてあわよくば晩御飯のおかずに出来ないものか!?

というわけで早速探してみました。

 

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やって来たのは金町浄水場そばの芝生。
奥に見えるビルはヴィナシス金町。

一面に芝とシロツメクサが生えている中、
キノコなんて生えていないように見えるが…

 

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さっそく発見!
芝生の中にポコポコと茶色い傘が顔をのぞかせている。

 

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一見ちっちゃくて短いように思われるが…

 

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長い!

思ったより長い。
芝生に隠されている部分、
地面に埋まっている部分を含めるとこのくらいのサイズになる。

 

問題は…

食べられるのか?

調べてみたところ、
このキノコの名前は「キコガサタケ」
雨後の芝生によく生えるキノコらしい。

そして「食毒不明」

…ってどういうこと?

つまり毒はないようだが、
かといって食べられるかどうかも分からないとのこと。

もっとも、もしこれが美味しいキノコなら伝統的に食べられてきたはずなので、
そうならないということは食べても美味しくない…ということなのだろう。

 

ちなみに、このように芝生や植え込みに生えるキノコには毒を持つ種類もある。

 

「ヒカゲシビレタケ」はごく普通に人家のそばに生える
(2005年には総理大臣官邸脇に生えているのが発見されたらしい)
にもかかわらず、

恐ろしい幻覚成分を含むために「麻薬原料植物」の指定を受けている。
つまり食べるのはもちろんのこと、拾って持ち歩くだけで犯罪となってしまう要注意キノコ。

 

やはり道端のキノコは見て楽しむにとどめるべきで、
食べたければスーパーで美味しいエノキタケやエリンギを買ったほうがいいようだ。

 

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さて、そうは言いつつもやって来たのは柴又八幡神社の裏手。
神社の枯木は湿気が保たれているので、キノコが生えることも多い。

 

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いたーーーー!!

群生するキノコを発見。
ボリューム的には普通に晩御飯のおかずになりうる感じだが…。

調べてみたところ、このキノコの名前は「ヒトヨタケ」
一夜(ひとよ)で黒く溶けてしまうから「ヒトヨタケ」と名付けられたキノコらしい。
確かに上の方の一群は黒く溶けて鞘しか残っていないようだった。

 

…だが驚くべきことにこのキノコ、

食べられるのである。

「さっとゆでて、ねぎぬた三杯酢山椒の香りの吸い物したりするなどの調理が適する。 」
(wikipediaより引用)

 

…一晩経てばドロドロに溶けてしまうような得体の知れないキノコを最初に食べた人はどんな人物だったのだろうか、そちらのほうが気になるところである。

 

しかし実はこのキノコ毒が無いわけではなく、
体内でアルコールを分解する酵素の作用を阻害する成分が含まれているそうだ。
簡単に言うと、酒を飲む前後に食べると酷い悪酔いを起こすという。

 

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もちろん食べませんでした。