かつお節の事は立石の「鰹ぶし大もり」で聞け
一般的に葛飾の立石と聞くと、昼間からお酒の飲める土地という事が最も知られていますが、今回の記事でご紹介したい立石のお店は「かつお節」のお店。
鰹ぶし大もり
葛飾では、2件しか無いとウワサされる「かつお節の専門店」
(もう1件は卸のみとのウワサ)
日本の誇る、世界で最も硬い食材
「かつお節」
の事なら、「大もり」に聞け!
声を大にして言いたくなるくらい、今回の取材では様々な事を教えて下いました。
鰹ぶし大もりで売られているかつお節の数々。
お高いものから、お手頃価格のものまで、専門店ならではのラインナップ。
初心者はここで「選ぶのめんどくさいからスーパーで売ってるの買うわ」となりがちですが、せっかく来たのなら、ちょっと商品を選んでみましょう。
かつお節は大きく分けて2種類に分かれます。
写真左:枯節または本枯節(鰹節削り節/かつおぶしけずりぶし)
写真右:荒節(鰹削り節/かつおけずりぶし)
の2種類。
それぞれ、荒節はお味噌汁、枯節はお吸い物の出汁をとったりするのに適していると考えると、自分が欲しい出汁の基がどういった物なのかが特定しやすくなります。
両方試しに買っても、さほど高価な物ではないので、両方買って冷奴などにかけて食べ比べても良いかもしれません。
(一番安いもので、1袋300円くらい)
余談ですが、お魚の「鰹」を原料にしているのが「かつお節」ですが、サバや鶏を原料にしたサバ節や鶏節といった食材も存在します。
その辺りはお店で直接お話を伺う事をおススメします。
お店で売られているかつお節(削り節)は全て、自分たちで削っています。
今回は、秘密のマシーンも見せていただけました。
こちらが業務用の削り機。
大量生産を行う巨大工場では見られない、昭和レトロの素敵マシーン!
ガンダムのMSに例えるならば旧ザク。
「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的な差ではないということを教えてやる!」
というセリフがピッタリハマりそうな名機!
パイロットはガデムこと、店主の大森弘三さん。
匠の技で、補給物資…いや、かつお節を削ってくれました。
ひとつまみ食べさせていただきましたが、「本当に美味しい!」
お店で売っているかつお節は、売れる分だけ適度に削った物を袋詰めして販売しているのだそうです。
理由は、削ってから時間が立ち過ぎると、かつお節の風味が飛んでしまうからとの事。
(卸売りの分は別途で作っているそうです。)
最近は、外国人観光客もお店にいらっしゃると、2代目の大森弘也さんが教えてくれました。
外国人の観光客だけでなく、近隣の子供たちがお店に来る際には「かつお節の削り体験」もさせてあげるのだとか。
昨今では、家庭でかつお節を削るという事が無くなったので、とっても貴重な体験ができるのは素敵だと、筆者は感じました。
何でも、区内の小学校から「かつお節の先生」としてお声がかかる事もあるんだとか?
小学生から「イケメン」と言われた事がとっても嬉しかったケド、「授業は難しいんですよね」と話してくれました。
ちなみに、かつお節けずり機はお店でも販売しています。
かつお節専門店として、残念な商品は売れないという事で、ちゃんと大森さんが使って納得した削り機を販売しているそうです。
(¥7,800円(税別))
「取材、ありがとうございました!」
と、帰ろうとする筆者を呼び止めるガデム弘三さん。
「うちは昆布も良い物が揃ってるんだよ」
言うが早いか、巨大なダンボールから、これまた巨大昆布を取り出す弘三さん。
あ、いや…普通のご家庭でこんな大きな昆布は…
ちゃんと家庭用サイズの昆布も販売しているらしい。
利尻昆布や真昆布、羅臼昆布、日高昆布もあります。
昆布の産地や、特徴についても詳しく解説してくれます。
今度こそ帰ろうとすると、商品棚のこんな商品もあると…
TKG24
(たまごかけごはんぶし)
なぜ、帰ろうとすると飛び道具を出してくるのか?
大もりさん親子の引き出しはどれだけあるのか?
記事になっていないお店の全てを聞いてみたい!
絶版の家庭用かつお節けずり機がみたい!
一度かつお節を削ってみたい!
素敵な猫のオヤツが欲しい!
煮干しが欲しい!
etc…
葛飾のかつお節マイスターがあなたをエスコート致します。
鰹ぶし大もり
〒124-0012
東京都葛飾区立石3-30-17
03-3691-9565
営業時間
平日 9:00~19:30
祝日 10:00~17:00
定休日 日