【障がい者応援】
ロービジョンフットサルからスポーツの楽しみを!
今回は、立石(2022年現在は埼玉県吉川市)にある「SOLUM株式会社」が取り組んでいる、ロービジョンフットサルを中心とした障がい者支援活動をご紹介させていただきます。
最初に知っていただきたいのは「ロービジョン」という言葉。
一言でいうならば「弱視」。
視覚障がいには、大きく2種類あり、視覚情報をある程度使える「弱視者(low vision)」と、視覚情報をほぼもたない「全盲(blindness)」とに分かれます。
2007年の日本眼科医学研究班の報告によれば、視覚障がいを持つ方の約9割が弱視者だという事が解りました。
同社は、主にサッカーに関連するスポーツ事業に力を発揮している企業であり、従業員の中にはフットサルのチームで活躍する選手も多いことから、ロービジョンフットサルチームの支援を行うに至ったそうです。
ロービジョンフットサルチーム、
Clube Atlético SOLUA (クラブアトレティコ ソルア)
通称:CA SOLUA (シーエーソルア)
チームついては、下記リンク先のページをご覧いただければ幸いです。
同社のフットサルを通じた、視覚障がいを持つ方々への支援には、下記のような想いがあります。
「僕にはできない」という言葉の裏には、どんな背景があるでしょうか。
「やったことがない」、「足が遅い」、「障がいがある」といった少しの不安によって、「できない」と思っている子どもたちとそのご家族の可能性を花開かせたい。
私たちは、「わかる・できる・楽しい」の経験を積み重ねることで、子どもたち誰もが、運動・スポーツを楽しむことができると考えます。
子ども自身が可能性を信じ、自ら工夫し、スポーツを通じて自立していくクラブを一緒につくっていきたいと考えます。
※CA SOLUA Webサイトより抜粋
直近の活動としては、2019年の2月に、キャプテンの岩田朋之さんを中心に、東京都立葛飾盲学校でシーエーソルアの選手、スタッフらと共に子供たちと一緒に楽しい時間を過ごされたそうです。
こうした活動を行う事は、大人が子供たちに何かを与えるというよりも、子供たちから大人の自分たちが活力を与えてもらっているそうです。
※岩田朋之さんについては、下記のリンク先のサイトをご覧ください。
http://asaito.com/research/2016/05/post_30.php
同社は、スポーツ以外の場面でも障がい者への支援活動を行っているので、こちらもご紹介したいと思います。
【さわる時計 Bradley】
触る事で時間を知る事が出来る時計というものが世の中に登場しました。
同社の代表の古川さんより、この時計の存在を教えていただいた際には、視覚に頼らず「触覚で時間を知る」という発想に、ただただ驚きました。
同社が視覚障がい者への支援活動を行う中で出会った商品であり、こうした商品がある事を多くの方にも知っていただきたいという気持ちから、取り扱いを決めたそうです。
さらに言うならば、とってもオシャレ!
目が不自由な方だけでなく、暗い場所で時間を確認する事も出来たりするのも画期的ですね。
「さわる時計 Bradley」の売上の一部は、視覚障がい者への支援活動に役立てられるという事も伝えさせていただきます。
現実には、障がいがあるから諦めなければならない事、出来ない事は数多くあると思います。
同社のこうした「人にやさしくなれる活動」「出来ないことを出来るようにする活動」を多くの人に知っていただき、自分に出来るちょっとした事を考えたり、気づいたりする一助になればと思っております。
余談ですが、キャプテン翼の原作者が描く「ブラインドサッカー」にも、高橋陽一先生の優しさが詰まっていると感じておりますので、併せて紹介しておきます。
https://www.nhk.or.jp/anime/anipara/detail01.html
SOLUM株式会社