ガ汁は役に立たないブログ

一体我らは腹痛時に誰に謝っているのか

あの「ごめんなさい。ごめんなさい。」って思う気持ちは何だ。

僕です。

俄然盛り上がりを見せているのかいないのか、

スティーブンセガールの映画のタイトルの選考が行なわれているわけでございますが、

まだ見ぬ映画に想いを馳せる前に、過去のおさらいもしてみようじゃないかと。

セガール映画は、映画館で上映されてなくても絶対レンタルビデオ屋には作品が並ぶという奇跡的な作品であり、

日本の配給会社も、なんだか良くわからないテンションで作品を送り出している節があり、

映画のキャッチフレーズも、勢いで押し切る感じがビンビン伝わってくるものなのであります。

セガール映画初期段階では、映画のキャッチフレーズには、しっかりとした「売っていこう」という気持ちが表れていました。

以下は映画の邦題と原題。そしてキャッチフレーズであります。

1992年「沈黙の戦艦」 Under Siege
凶悪なテロリスト集団の前に今、戦艦は地獄の要塞と化した!!

1994年「沈黙の要塞」 On Deadly Ground
沈黙の戦艦に続くシリーズ第二弾!

1995年「暴走特急」 Under Siege 2: Dark Territory
走る核兵器。興奮が加速する

1997年「沈黙の断崖」 Fire Down Below 
沈黙シリーズ完結篇

1998年「沈黙の陰謀」The Patriot

2001年「沈黙のテロリスト」 Ticker

おさらいですが、実際に「沈黙シリーズ」の正統な続編というのは第一作目の「沈黙の戦艦」と「暴走特急」だけです。

それ以外は、邦題で無理矢理付けた「沈黙」という題名以外、まったく話のつながりはございません。

そのため、賢明な観客は、次第に「なんだよ。題名だけじゃねーか。」という形で、作品離れを始めます。

その頃、配給会社も次の手を打つことになり、

漢字2文字とローマ字で、なんかすごい感を出す。 という手法に切り替えます。

DENGEKI  電撃(2001) Exit Wounds
DAKKAN  奪還 -アルカトラズ-(2002) Half Past Dead
GEKITETZ  撃鉄 -ワルシャワの標的-(2002) The Foreigner
ICHIGEKI  一撃(2004) Out Of Reach

放題と原題が全く合っていない事を今更責めるつもりはございませんが、

電撃、奪還、撃鉄、一撃。

一体なんだっていうんでしょうか。

しかも撃鉄に至ってはローマ字表記が「GEKITETZ」。  ゲキテッツ! と思わず発音したくなるような弾けた感じを醸し出しています。

もちろんこの手法もすぐに観客にばれ始め、「ほーら、結局同じじゃねーか」という事になってくるわけですが、

ここで特筆すべきはセガール映画独特の現象だと思いますが、映画自体に罪はないとばかりに、各作品ともにある一定の人気は保ち続けるのです。

そこで気を良くした配給会社は、ついにアレに乗り始めます。

そう、「調子」です。  調子に乗り始めるのです。

ここから配給会社が勝手に決めたキャッチフレーズが、乱発されます。

2003年 「沈黙の聖戦」 Belly of the Beast
このオヤジ、最強

2003年「沈黙の標的」 Out For a Kill
無敵

2005年「沈黙の追撃 」 Submerged
このオヤジ、キレすぎ

2006年「沈黙の脱獄」 Today You Die
このオヤジ、究極!

2006年「沈黙の傭兵」 Mercenary For Justice
このオヤジ、ヤリすぎ

2007年「沈黙の奪還 」 Shadow Man
このオヤジ、15年間負け知らず

2007年「沈黙のステルス」 Flight Of Fury
オヤジ、空に挑む

2007年「沈黙の激突」 Attack Force
オヤジ、超人に挑む。

2007年「沈黙の報復」 Renegade Justice
オヤジ、死に挑む

個人的に、2003年の  「無敵」   には、すがすがしさすら感じます。

15年間負け知らず。 というのも、それはセガールのさじ加減一つだろう。と。

良く言えば「安心して鑑賞できる。」 「偉大なるマンネリズム」

悪く言えば「絶対死なないからスリルもない」 「どうせこうなるんだろ? という予想が全部当たる」

要するに、 「だがまだ彼らは知らなかった、そこにあのコックが居る事を・・・」

という話なのです。

日本人の琴線にバッチリあったある種「水戸黄門」的安定飛行に突入したセガール映画に、今後も熱視線を浴びせて行きたいと考えている師走のモーニングでございました。

コメント

  1. ここ調 より:

    昨日、テレンス・○ーをサンドバック状態で殴ったのも42歳アルバイトに身をやつしたセガールだというのがもっぱらの噂ですね。まさに無敵。

  2. ガ汁 より:

    >ここ調様
    ありがとうございます。
    テレンス氏も傭兵時代の腕っ節を発揮すればきっと叩かれただろうし、今回みたいにボッコボコにやられても叩かれる悲惨な運命を背負っていますね。

    実際そのアルバイトがセガールであったとしたならば、間違いなくコックとして雇われているに違いありません。そしてテレンスが本気で立ち向かっても右手一本合気道でポイっと投げられ、セガール無敵伝説にまた新たなる1ページを飾るに過ぎなかったでしょう。

  3. パイズリ より:

    松屋のオススメあります?

  4. ガ汁 より:

    >パイズリ様
    終わってしまいましたが、トマトカレーは美味かった。

    しかし今ですと、キムカル丼がオススメです。

    ってこの話は何だ?

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